財務専門官採用試験とかいう隠れた難関試験について語ってみる

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こんにちは、まろんです。

財務専門官というお仕事はご存知でしょうか?

正直何をやっているのかよくわかりませんよね?

 

今日はそんな財務専門官のお仕事と、その採用試験について語っていこうと思います。

 

財務専門官とは

公式ホームページによると

「財務専門官」は、全国10の財務局・財務支局及び沖縄総合事務局財務部において、財務省の総合出先機関として、また金融庁の事務委任を受けて、財政、国有財産、金融等に関する施策を、地域の特性を踏まえて実施するとともに、財務省・金融庁の重要施策等を広報し、地域の意見・要望や地域経済の動向を財務省・金融庁に的確かつ迅速に伝達することで、地域に貢献する仕事をしています。

https://www.mof.go.jp/about_mof/recruit/zaimu/zaimusenmonkan/gaiyou.htm

簡単に言うと財務省、金融庁が「これをやるぞ」と決めた政策を実際に実施する実働部隊を財務専門官だというイメージを持っていただければ当面は困らないと思います。

 

財務専門官の特徴について

財務専門官の大まかな特徴として次の点が挙げられます。

  1. 勤務地は各財務局の中心地に配属されることが多い
  2. 国家専門職なので給料がほかの国家公務員(国家総合職、国家一般職)とは異なる。
  3. 採用人数が少ない
  4. 仕事内容自体そこまで大変ではなく仕事量もそこまで多くなくホワイト

 

それぞれ説明していきます。

勤務地は各財務局の中心地に配属されることが多い

例えば財務局のひとつ、東海財務局の場合、愛知、岐阜、三重、静岡を管轄していますが、このうち大多数の職員はその中心である名古屋の事務所に配属されます。

 

これと関連して財務局は転勤があまりありません。

一旦東海財務局名古屋事務局に配属されると自分から希望しない限り他の事務局、例えば津事務局、岐阜事務局などに配属されることは少ないです。

 

転勤したくない人にとって、かなりお勧めできる職場ですね。

国家専門職なので給料がほかの国家公務員(国家総合職、国家一般職)とは異なる

 

財務専門官は試験区分が国家専門職という独立した区分で採用されますので給料体系が国家総合職、国家一般職とは異なります。

 

とはいえ完全に異なるわけではなく、もともと国家一般職の一種でしたので国家一般職の給料体系のそれに近いです。

 

同じ国家専門職として国税や皇宮自衛官が挙げられます。

採用人数が少ない

国税を除いて国家専門職は採用人数が少ないです。

採用人数が少ないということは倍率も必然的に高く、採用されるまでのハードルが高いということになります。

 

また、採用に関しては新卒が非常に優遇されます。

仕事内容がそこまで大変ではなくホワイト

仕事内容は自分たちが管轄する管区の経済動向を調査する、財務省や金融庁の政策を実施、広報するということが多くなります。

 

そこまで大変ではありませんね。

基本的に残業も少ないです。

財務省の出先機関だけあって、仮に残業があったとしても、他の公務員のように、予算が少ないから残業代が出ないなどということもまずありません。

 

財務専門官採用試験について

財務専門官採用試験は非常に難関です。

まず一次試験のボーダー点数がとても高いです。

次に一次試験を突破しても面接が非常に理不尽です。

採用人数がとにかく少ないので面接官の好みがもろに反映されます。

仮に面接で落とされたとしてもそこまで気にしないでおきましょう。

 

一次試験について

一次試験は教養試験40問、専門試験40問の全80問の択一試験です。

管区にもよりますが、最終合格を目指すなら60点以上をとることを目標にしましょう。

できれば8割は欲しいです。

同じ国家専門職の国税が40点ちょっととれれば十分というのとは大違いなのね・・・

財務専門官は公務員試験全体でみても難易度が高いですからね、仕方ないです。

教養試験

教養試験は比較的標準的な出題がされます。

難易度、傾向ともに国家一般職とそこまで変わりません。

 

対策としては国家一般職の教養試験対策を勧めれば対応できるかと思います。

 

というのも、教養試験は国家専門職すべてで共通の出題となりますのでそこまで変な出題をすることができないことが原因です。

 

教養試験である程度点数をとっておきたいですね。

 

専門試験

専門試験はやはり癖があります。

まずはどんな問題があるのか過去問を通して確認していきましょう。

 

過去問は「合格の500」でいいでしょう。

解いてみると意外に国税と共通の問題も多いことが分かります。

解いていて気づくことって何?

 

独自の範囲がありますね。

例えば民法の公共物などが挙げられます。

同じく家族法もほぼ毎年出題されていますね。

このあたりの範囲は他の試験ではあまり出ませんので独自の対策が必要となります。

 

え~、他の試験に出ないなら対策するのめんど~

そういった範囲は毎年出題されるのでむしろ得点源にできますよ?

そっか。じゃあ、そういった範囲を対策するのはどうすればいいの?

 

クイマスやスー過去でそういった範囲を解いておくといいですよ。

個人的にはレジュメがより詳しく書いてあるクイマスのほうがおススメです。

 

二次論文試験

二次試験は一次試験と同日に行われる論文試験と一次試験合格後の面接試験があります。

 

まずは論文試験についてです。

 

財務専門官の論文試験は憲法、民法、経済学、財政学などから一つを選択するという形式になります。

一般的に経済学、財政学の論文試験は比較的簡単だと言われています。

逆に憲法、民法などの法律科目は事例問題が中心で難易度が高いとされています。

 

しかし、事例問題が中心とされている憲法でも一行問題が出題されることもあります(ex.平成30年度)のですべて鵜呑みにするのはいただけません。

憲法の対策はこちらの参考書をお勧めします。

詳しくはこちらの記事の該当箇所を参照してください。

経済学の論文対策の参考書はこちらです。

 

現状、経済学の論文対策として使える問題集はこれだけです。

誤植があったりしますが細かいことは気にせず取り組めばある程度得点することができる実力をつけることはできるかと思います。

 

財政学や民法など他の科目の記述対策にまともに使えそうな教材は現状見当たりませんのでここでは紹介しません。

二次面接

晴れて一次面接を突破して、いよいよ二次面接です。

が、二次面接は面接官との相性ゲーです。

 

こればっかりはどうしようもありません。

説明会に行った段階で向こうの職員の反応で大体自分が受かるのかダメなのかがわかります。

 

割と露骨ですからよっぽど鈍い人でなければ察すると思います。

それを回避するには択一の席次を可能な限り上にしておく必要があるかと思います。

それでようやくなんとか・・・、となります。

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