なんとか筆記試験は突破したニャ~。
おお、おめでとう!次は面接だな。
そうだニャ。でも面接は苦手だから怖いニャ・・・。
そうだね、公務員試験って筆記さえできれば受かるように思われてるけど最終的に合否を決めるのは面接なんだよね。
なんとかして二次面接に受かりたいニャ!
じゃあ今日は二次面接対策について紹介しようかな。
みんな面接を軽視しすぎ!!!
僕が公務員試験を受けたとき、公務員受験業界(?)があまりにも面接を軽視していると思っていました。
予備校にしろ周りの受験生にしろ、とにかく公務員試験=筆記試験みたいなイメージが強く、面接対策ということまで気が回っていませんでした。
仮に筆記試験に合格しても、最終的に内定をもらうには面接を突破しなければいけないにも関わらずです!
私は民間の就活を経験していたのでなおさらそう感じたのかもしれません。
民間の就活と比べると公務員試験の面接対策はおざなりになっています。
確かに周りで面接対策に力を入れてた人なんていなかったニャ~。
だから面接対策をしっかりとすればチャンスかも!?
裏を返せばみんなあまり力をいれていないので仮に筆記試験の出来がそこまでよくなくても面接の出来次第で挽回することが可能だと言えます。
例えば裁判所事務官の場合、面接の配点が半分程度あります。
このため、仮に一次の筆記試験の点数が思わしくなかったとしても面接次第で逆転することが可能となっています。
この他にも近年公務員試験全体が面接重視にシフトしてきていますのでますます面接の重要性は高くなっているのです。
実際僕も国家一般職の人事院面接でB評価をもらい最終合格することができました。一次の筆記試験の点数が満足できる点数ではなかったので面接に助けられました。
面接対策の第一歩:面接カードを書こう!
面接カードってなんで書くの?
まずは大前提としてここから話しておきましょう。
面接カードは面接試験の最初の関門です。
面接カードを書くのはあくまで採用試験を突破するためであって、決して自己満足で書き上げていいものではありません。ですから好き勝手に書いていいわけではないわけです。
この辺りは民間のエントリーシートと同じですね。
そして面接カードはエントリーシートと同様に志望官庁に提出する一種の「ビジネス文書」ですからその書き方はある程度の約束事があるわけです。
また、読み手は人事担当者です。
誰宛に書くかによって文章の書き方が変わってきますので意識していきましょう。
結論から先に書く
エントリーシートに限らず、面接対策でもよく言われることですが、結論から先に言うということは大事なことです。
相手は面接官です。あなたの書いた文章だけを長々と読むわけにはいかないのです。
ましてや面接カードは読む枚数が圧倒的に多いわけです。
人気自治体になると、一人の人事担当者あたり数十通単位で読むことになります。
その時にダラダラ続く文章を読まされるとイライラしてくるわけです。
コイツは何が言いたいんだ、って感じです(笑)
そんなときに結論から先に書かれていると最悪流し読みしても内容を把握することができます(おいおい)
伝えたい内容を絞って書く
多くの人が見落としがちなポイントです。
自分のいいところを見せようと自己PRに複数の長所を盛り込んでしまう人がいます。
例えば、「私はリーダーシップがあって、実行力があり、負けず嫌いな人間です」といった感じです(僕です)
こんな露骨な間違いはしないにしてもアピールしたい内容が分散してしまうというのはやりがちです。
具体的にいいましょう。
自己PRではバイトリーダーの経験を通してリーダーシップのある人間だといいます。
大学時代に頑張ったことではインターン経験を通して行動力を学んだとしています。
そして、志望動機では経済学部出身で数字を扱うのが好きなので経理の仕事ができるから、などと書いてしまうようなことです。
一見よさそうな感じはします。
が、残念ながらこれでは落ちます。
自分のアピールしたい内容、自分の人物像に一貫性がなく、人事の側からしたら評価しようがないからです。
そうならないためにも、自分のアピールしたい内容はできれば一つ(多くても二つ)に絞って書いてみてください。
基本的な文章のフォーマット
さて、それでは基本的な文章の書き方はどうすればいいのかについてです。
書く内容が思いつかない場合は別記事を参考にしてみてください。
先ほども書きましたが、エントリーシートの書き方はテンプレというかフォーマットみたいなものが大体決まっています。
大まかにいうと
- 結論(アピールしたい長所)
- 裏付けるエピソード
- そこから得られたもの、達成したこと
- 今後それをどう活かしていきたいか
みたいな感じになります。
自己PRだろうが、ガクチカだろうが志望動機だろうがそのほかの設問だとしても、このフォーマットで大部分は解決できます。
結論(アピールしたい長所)
先ほど述べた通り、結論から先に書きます。
伝えたい内容を一番最初に簡潔に書くことで読み手(採用担当者)に好印象を残すことができます。
裏付ける具体的なエピソード
自分のアピールしたい長所、結論を裏付ける具体的な出来事を書きます。
「私は○○な人間です」と言ったところで、具体例がなければ第三者は確かめようがないからです。
自分の訴えたい内容を裏付ける具体的なエピソードを出すことで自分の主張に説得力をもたせます。
そこから得られたこと、達成したこと
これは先ほど同様結論を補強するための補足として書きます。
経験した内容から得られた知見、自身の長所のおかげで達成できたことなどを書きます。
ここは気を付けておかないと結論がぶれてしまいますから気を付けましょう。
今後に活かしたいこと
これは設問内容によって書くかどうかはケースバイケースなのですが、志望官庁に対する具体的なアピールとなります。入庁してからやりたいことという設問に絡んできます。
そういった設問があればくどくなるので書かない方がいいでしょう。
想定問題集を作ろう!
面接カードを作ったらそれに基づいて想定問題集を作ってみましょう。
よく、いざ面接を受けました!でも「想定していなかった質問が出た~涙」なんていう人がいますね。
でも、よくよく聞いてみるとありふれた質問内容だったりします。
要するに準備不足なんです。
せっかくここまで準備してそれはモッタイナイ!
どうせ面接で聞かれる質問なんて決まってるんですから事前にある程度自分の中でどう答えるか決めておきましょう。
というわけで、頻出質問テーマをまとめてみました!
Q1.自己紹介をしてください
自己紹介は質問されるとかされないとか以前の問題です。
面接官と自分との間で交わされる最初のコミュニケーションとなります。
掴みが大事ですのでしっかり答えられるようにしてください。
自己紹介の長さは大体1分のものと3分のものを用意しておけば万全と言えるでしょう。
ここでダラダラ話すと印象が悪いですので短く簡潔にわかりやすくを心がけてください。
話す内容としては自分の趣味や特技だったり、専攻だったりとなんでもいいですが、できれば自己PRや志望動機と結びつけられる内容の方がベターと言えるでしょう。
Q2.志望動機を教えてください
これはもう確実に聞かれます。
面接カードにも書いているので別にいいでしょ、とは思いますが、面接官としても実際にあなたの直の声を聴くことで本当にうちに入りたいのかどうかを確かめようとしています。
しっかりと付き合ってあげてください(笑)
Q3.学生時代に力を入れたことを教えてください
これもエントリーシートに書いたじゃねーか、しっかり読めよ(怒)と思う気持ちもわかりますが抑えてください(笑)
この質問をすることで、面接官はあなたが学生時代に何を考え、何に取り組んできたか、どんな能力を持っているのかを知ろうとしています。
結果に至るまでの過程、努力、そしてその経験から何を学んだのか、その取り組み方から評価しようとしています。
多少盛るのは構いませんが、嘘がばれないようにしてください。
この質問で大事なのはその再現性です。
あなたが学生時代に力を入れたことで発揮された力、能力、得たものが他の場面でも活かせることを証明しなければなりません。なぜなら、官庁側からすれば、あなたの力だったり、得たものを自分たちの利益を生み出すためにも発揮してもらわないといけないからです。
そうでないとあなたを雇う理由がありませんからね。
Q4.あなたの自己PRは何ですか?
これには2パターンあります。
まずは自己紹介と絡めて質問されるパターン。
次に面接の途中、後半で聞かれるパターンです。
どちらもエントリーシートに書いた内容の深堀と、それを裏付けるエピソードを期待しています。
また、志望動機にも絡んできますので話す内容は慎重に吟味したいところです。
Q5.他の役所の選考状況を教えてください
これも聞かれます。
これはバカまじめに答える必要はありません。
他の役所を受けていて、そこの選考状況が良ければ素直に話せばいいですし、芳しくなければ適当にごまかしておけばいいです。
大事なのはそこの官庁の志望動機との整合性です。
受けている役所は自分の就活の軸からみてある程度一貫したものでなければなりません。
まったく関係のないところばかり名前を挙げるとやはり印象はよくないですね。
Q6.入庁してからやりたい仕事はなんですか?
こちらも聞かれます。
いやというほど聞かれます。
この質問をされるたびに私なんかは
「公務員経験のない人間に自分のやりたい仕事なんてわかるわけねーだろ(怒)」
と憤慨しておりました(笑)
が、この質問にもちゃんと意図がありまして。
実はこの質問、志望度の高さをみているんです。
( ゚д゚ )はっ?
となるのはわかりますが、役所側としてはこの質問にちゃんと答えるためには、ある程度その自治体(または国など)について知っておかなければならない→ちゃんと調べる→志望度が高い、ってことなんですね。
( ゚д゚ )なんじゃそりゃ?
Q7.何かほかに質問はありますか?
出ました、悪名高い逆質問!
これに対して「何もありません」と答えると「志望度が低い、落としたろ」となりますし、だからと言って何を質問してもいいのかというとそういうわけではないメンドクサイ質問。
ひどいところですと、面接1時間の間、ずっと逆質問という鬼畜極まりない面接方式を採用している企業もあるとかないとか・・・(そんなに聞きたいことねーよ)。
その他出題頻度が高い質問一覧
- あなたの強み・長所(短所)を教えてください
- 挫折したり苦労した経験を教えてください
- 当社の志望順位は?
- 専攻はなんですか?
- サークル活動(アルバイト)は何をやっていましたか?
- 全国転勤は大丈夫ですか?
- どんな趣味を持っていますか?
- あなたの性格を教えてください
- 仕事を選ぶ基準は何ですか?
- 他の役所がある中でもなぜうちなのですか?
- 周りからどんな人だといわれますか?
- 最近感動したことは?
- 海外で働くことに興味はありますか?
- チームではどんな役割を果たすことが多いですか?
面接を受ける時の服装は?
二次試験、もとい面接は基本的にスーツで行くと考えてください。
ただし、近年公務員でもクールビズが一般化していますので面接が実施されることが多い7月から9月にかけては軽装が推奨されることが多いです。
軽装とは
・男性
半袖シャツにパンツです。ネクタイはしなくても大丈夫です。
シャツの色は白が無難ですが薄くて目立たない色(薄い水色など)なら許されるかと思われます。
パンツの色は黒が無難です。
・女性
男性と同じくシャツにパンツまたはスカートです。
シャツの色、ボトムの色も男性と同様白と黒にしておくのが無難です。
受付面接
自治体の中には面接カード・エントリーシートを提出する前に受付面接を実施するところもあります。
受付面接の段階では特に服装が指定されることはないことが多いですが、それでも面接の一種であることには変わりないので原則スーツで行く方が無難と言えば無難です。
僕が受験したときも私が見た限りはほぼ全員がスーツで来ていました。
もちろん夏季期間中は軽装で行ってもいいと思います。
グループワーク(集団討論)
グループワークもスーツでしょう。
もちろん夏季期間中は軽装で構いません。
僕が受験したときは全員が軽装でした。
二次面接
当然スーツですが試験先から軽装で構いませんと言われれば軽装でもOKです。
裏を返すと指定がない限りスーツ着用が必須です。
とは言っても僕が受けたところはすべて軽装で構いません、ないし軽装でいらしてくださいと言われたので軽装で行くのがスタンダードのようです。
周りの受験生もほぼ全員軽装で来ていましたので大丈夫です。
適性検査や論文試験は?
県庁などの地方上級は適性検査や論文試験が一次試験とは別日で行われるところもあります。
こちらも本来は私服で行っていいはずですが私の時はほとんどの人が軽装で来ていました。
200人くらいの教室で私服は2人か3人程度しかおらず逆に目立っていました。
ですから適性検査や論文試験が別日にある場合は軽装で行くのが無難ですね。
官庁訪問、合同・個別説明会は?
こちらも原則スーツです。
もちろんほかの自治体同様、官庁側から指定があればその恰好をするのが無難です。
[必読]面接対策にはこれを読め!
とにかくおススメ!
公務員試験の面接本の中でまともに役に立つ本はこの本だけと言っても過言ではないです。
この本のなにがいいかというと・・
面接カードの書き方が丁寧に書かれている
公務員試験を受けたことが無い人にとっては
面接カードってなんだ?
と思われるかもしれません。
面接カードとは民間でいうところのエントリーシートのようなものです。
で、この面接カード。
書き方というか書くコツみたなものがあります。
この本ではそういった基本的なことからかみ砕いて説明してくれています。
私も面接カードとはなんぞやというレベルでしたので助かりました。
一次試験以降のタイムスケジュールが書かれている
公務員試験を初めて受ける人にとって、一次試験後にどんな形で選考に進んでいくのかというのが皆目見当もつきません。
私も受験当時、そのことで非常に困っていました。
当時の私は
官庁訪問?説明会?面接?なんだそりゃ?他の自治体と面接被ったりしないの?
と公務員試験の制度すらわかっておらず疑問でいっぱいでした。
この本だと公務員試験のおおまかなタイムスケジュール(例えば7月の中旬にこんなことがあるよ~とか)が示されており、それに沿って準備を進めることができました。
面接で何が聞かれるのか、想定問答集が載っている
この本一番の一押しはこれです!
ずばり想定問答集!
これはよくされる質問とその答え方について書かれています。
ああ~こういう風に答えればいいのか、ということを事例付きで紹介してくれていますので非常に重宝しました。
私も本番直前までこの想定問答集を読みこんでいました。
そして本番の面接では本当にその問答集に書かれたとおりの質問がされて
あっ、これ「面接・官庁訪問の秘伝」でやったやつだ!(進〇ゼミ風)
となりました(笑)
まとめ
そんなわけで面接対策は「面接・官庁訪問の秘伝」を読み込んでおいてあらかじめ自分の話ができるように準備しておけば基本的に十分です!
これだけでもほかの受験生をごぼう抜きすることができます!
ぜひ読んでみてください!
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