こんにちは、元国家公務員ブロガーのまろんです!
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!
今回は、公務員試験は独学で合格できるかどうかというテーマです。
- 公務員試験って独学で合格できるのかな?
- 独学のメリットデメリットを知りたい
- 独学する自信がないんだけどどうすればいいのかな
こういった疑問に対し、実際に独学で公務員試験を受験し、全勝した元国家公務員の私が解説します。
公務員試験って独学だけで合格できる?
公務員試験は独学でも合格できる!ただしリスクもかなりある
公務員試験は独学でも十分合格することが可能です。
私も独学で合格できましたし、知り合いにも独学で合格した人もいます。
ネット上でも独学で合格した人の体験記はたくさん転がっていますので決して不可能ではありません。
最も難しいとされている司法試験にすら独学で合格している人もいるのですから当たり前ですよね。
ただし、独学の場合だと、次のようなリスクがあります。
- モチベーションの管理が難しく勉強の途中で挫折してしまう
- 他の人に比べて情報面で劣って不利になる
- 適切な勉強ができずに不合格になって浪人することになってしまう
独学は予備校に通って合格するよりも正直難易度が高いので個人的には素直に予備校に通うことをオススメします。
私の場合ーーー独学で公務員試験に全勝できた
私の場合は県庁や国家一般職、裁判所事務官採用試験など5つの筆記試験を受験し全て合格しました。
受験勉強を開始したのは試験の前年の9月頃で、およそ9ヶ月ほどの勉強で合格したことになります。
公務員試験の勉強と並行して民間の就活も行なっていましたので時間に縛られないために予備校ではなく独学で勉強するという選択をとりました。
結果だけ見れば受験は大成功だったのですがそこに行き着くまでの過程でものすごく苦労しました。
例えばモチベーションを保つのに苦労したり、情報を自分で仕入れるのが手間だったり、自分の今のやり方で本当に合格できるのかという不安に苛まれ続けました。
今から考えると予備校代をケチらずに予備校のweb通信講座を受講すればもっと効率的に勉強できたし、無駄な苦労をせずに済んだのかな、と内心後悔しています。
独学で勉強したけど途中で挫折した人、不合格になってしまった人もいた
私自身は独学でうまくいきましたが、知り合いの中には途中で公務員になるのを諦めて民間就活に切り替えた人、独学に失敗してどこからも内定をもらえず公務員浪人することになり、浪人中に予備校に通って翌年合格した、なんて人もいます。
また、最初は独学で勉強していたけど、結局うまくいかずに冬あたりに慌てて予備校に駆け込んだ人もいました(その人は合格しましたが)。
もちろん、うまくいった人もいましたがこのように独学は失敗するリスクが非常に大きいものなのです。
独学のメリットは?
費用がとても安く済む
独学最大のメリットはズバリ予備校に比べると費用が格段に安く済む、ということです。
予備校に通うとなるともっともオーソドックスな地方上級・国家一般職コースの場合、だいたい30万円程度かかります。
一方で独学の場合だとせいぜい参考書代がかかるくらいです。
全て新品で揃えても5万円〜7万円程度でしょうか?
私の場合はさらに過去問や参考書のほとんどをブックオフやメルカリで買って中古本で済ませていましたのでトータルで3万円も使っていません。
特に数を揃える必要のある過去問題集は過年度版のクイックマスターで済ませていたので格安で仕入れることができていました。
それでも結構無駄な買い物も多かったのでもっと厳選して買っていればさらに安く抑えられたと思います。
このように格安で公務員試験を目指せるのも独学の大きなメリットの一つです。
自分のペースで勉強できる
独学のメリットの2つ目は自分のペースで勉強することができるというものです。
予備校の場合だとある程度カリキュラムや時間割が決まっているのでそれに沿って勉強していく必要があります。
(もちろん、カリキュラムに沿って勉強していけば高い確率で合格できるのが予備校のメリットでもあります)
一方で独学の場合だと自分の好きなように計画を立てて勉強を進めていくことができます。
私の場合だと、民間企業のインターンや突発的に入るリクルート面接などもあって予備校の講義で予定をあらかじめ決められていると時間の管理がシビアになります。
この点、独学だとこの日はこれをやろう、あの日は前の日にできなかったものをやろう、などと臨機応変に対応することができますし、今月は民間に集中する、来月から公務員試験の勉強に本気を出す!、というように自分のペースで勉強できました。
また、例えば裁判所事務官採用試験が日程的に最も早くあるのでそこに間に合うようにまずは憲法と民法、経済学から集中的に抑えよう、というように柔軟に勉強計画を組むことが可能でした。
このように独学は自分のペースで勉強できるというメリットがあります。
独学のデメリットは?
自分のやり方が本当にあっているのかと不安になる、効率的に勉強できない
私が独学中に最も苦しめられたのは自分の今のやり方が本当に合っているのか、このままのやり方で本当に合格できるのかという不安感でした。
独学の場合、何を、どのように、どのくらい勉強するのか、どの科目を捨ててどの科目に集中するのかを全て自分で決める必要があります。
その責任は誰も取ってくれません。
もし、間違ったやり方を取ってしまっても全て自己責任です。
自分一人で全ての結果の責任を取らなくてはいけないという心理的プレッシャーは計り知れないものがあります。
私もそうした不安感に負けて、もっといいやり方はないか、とかもっといい参考書はないか、というように色々模索して結果として時間を浪費してしまったものです。
本来なら勉強だけに集中すべきところ、ネットサーフィンや本屋巡りに時間をかけ過ぎてしまい、効率的に学習できていませんでした。
独学するというのは自己責任というプレッシャーと絶えず戦っていかなくてはいけないということです。
面接対策が困難
独学で困ったのは筆記を突破した後の面接対策でした。
独学を選択する人の多くは私も含めて面接を軽視しがちですが今の公務員試験こそ、面接の出来が内定を左右すると言っても過言ではありません。
中には筆記は足切り程度にしか使われず、面接で内定を出すかどうか決めるという自治体・機関もあるほどです。
そんな訳でせっかく筆記試験に合格しても二次の面接に受からずに全て滑ってしまったという人は毎年あとを絶ちません。
そうならないためにも本来なら模擬面接を繰り返して確実に受け答えできるよう練習すべきです。
そんな大切な面接対策ですが、独学だとそれがなかなか難しいです。
私の場合、ハローワークで公務員試験用の模擬面接をやってもらいましたが自己PRと志望動機くらいしか練習できず、本番さながらの突っ込んだ質問に対する対応は練習できずじまいでした。
さらに集団討論対策に至っては個人で練習することはほぼ不可能と言っていいです。
今後、人物重視採用という名の下に公務員試験自体、ますます面接重視の傾向になると思われます。
その時に面接対策が思うようにできていない独学者は大変不利な状況に追い込まれるでしょう。
ついついサボってしまってそのままフェードアウトする可能性もある
独学で大変なのはモチベーション管理です。
独学の場合、強制力がないので最初はやる気があっても徐々にやる気を失い、ついつい勉強をサボりがちになってしまう人もいます。
特に大学4年間遊び呆けている大学生の場合、そもそも勉強する習慣というものがなく、また勉強以外に楽しいこと、誘惑があまりにも多いためモチベーションを保つのはなかなか難しいです。
何を隠そう私がそうでした(笑)
モチベーションを保つことができずに勉強に身が入らずそのままズルズルと時間が過ぎてしまってそのまま不合格になってしまった、という事例も毎年発生しています。
中にはそのまま勉強することもなく、公務員への道を諦める人もいます。
実際、私の知り合いの中にもそういった人がいました。
以上のように独学にはメリットもありますがデメリットも存在します。
公務員試験に確実に合格したいなら予備校に通う方が安全
個人的には特に理由がなければ予備校に通うことをおすすめします。
予備校ならば独学よりも公務員試験に合格する可能性が高いからです。
- 環境を変えることで勉強に対する強制力が働く
- 模擬面接などで面接対策をしてもらえる
- カリキュラムがしっかりとしているのでそれに沿っていけば合格できる可能性が高い
- 余計な心配をせずに済んだり、情報収拾する必要がなく、効率的に勉強できる
以上のような理由から公務員に確実になりたいのなら独学で無駄なリスクを背負うのではなく、予備校に通う方が確実ですし安全です。
それでもどうしても独学で合格したいならこちら
こちらの記事に私が独学で合格したノウハウなどをまとめてありますのでご覧ください。
まとめ
- 公務員試験は独学でも合格できる
- ただし独学はリスクが大きい
- 独学のメリット
- 費用がとても安く済む
- 自分のペースで勉強できる
- 独学のデメリット
- 自分のやり方が本当にあっているのかと不安になる、効率的に勉強できない
- 面接対策が困難
- ついついサボってしまってそのままフェードアウトする可能性もある
- 公務員試験に確実に合格したいなら予備校に通う方が安全
以上です。
今回も忙しい時間の中、当記事をご覧いただきありがとうございました!
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