公務員予備校に通うメリット・デメリット3つずつ【公務員試験に予備校は必須?】

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こんにちは、元国家公務員ブロガーのまろんです!

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!

 

今回は公務員予備校に通うメリット・デメリットについて解説したいと思います。

公務員を目指す方
  • 公務員試験対策に予備校って必須なんだろうか
  • 予備校のメリットデメリットを知りたい

というようなお悩みをお持ちではありませんか?

 

今回はこのようなお悩みを解決していきます。

なお、この記事を書いている私は独学で公務員試験に全勝しているので記事の信頼性の担保になるかな、と思います。

 

公務員になるには予備校に通う必要があるのか?

まず、当たり前の話ですが、予備校に通っても落ちる人もいるし独学で合格する人もいます。

このことから予備校は必要ないという人もいますが必ずしもそうであるとは限りません。

 

予備校に通う方が一般的には公務員試験において有利になることもまた事実です。

例えばTACによれば2017年の都庁合格者のうち30%以上がTAC生だったというデータがあります。

TACだけで30%以上の合格者ですから他の予備校も合わせればもっと多くの割合を占めることは容易に想像がつきます。

合格者の大半を予備校出身者が占めることを考えると予備校に通う方がスタンダードであると言えるでしょう。

 

予備校に通う必要性のある試験職種を順に並べると次のようになります。

専門科目がある試験(国家総合職・国家一般職・地方上級など)>専門科目のない試験(市役所・国立大学法人など)>技術職の試験>警察・消防

また、専門科目で課される法律や経済学を大学の講義などで受けていない人も予備校に通う必要性が高いといえます。

 

ただ、私が知る限り、現実には様々なケースがあります。

  • 私が入庁した官庁の同期・同僚のほとんどが予備校に通っていた
  • 県庁に受かった友達も予備校に通っていた
  • 警察に受かった知り合いは1年目は予備校に通って滑り、浪人時に独学して合格した
  • 某機関に受かった知り合いはほぼノー勉で受かった
  • 私自身は独学で国家公務員になった

 

つまり、実際の合格者という結果だけを見れば予備校が必要かどうかを一概に判断することは難しいといえます。

結局その人の置かれた状況(大学の学部が法学部で民法をずっと学習する環境にいる)やバックグラウンド(高校時代どれくらい勉強していたか)に大きく左右されるということです。

 

私自身は文学部で専門科目の知識はゼロの状態でした。

そして独学で公務員試験に全勝したものの、とても苦労し、一方で予備校を利用していた他の人の話も聞いて予備校の有用性もよくわかりました。

 

個人的には公務員試験はやりようによっては独学でも受かるけど予備校に通うほうが安全なので予備校に入ることをおすすめする、という見方です。

 

そこで自分自身の経験を踏まえて予備校のメリットデメリットをまとめてみましたので予備校に通おうか迷っている人はぜひ参考にしてもらいたいです。

 

予備校のメリット

余計なことに時間を費やすことなく効率的に勉強に集中できる

公務員試験は時間との戦いです。

科目数がとにかく多く、合格に必要な勉強量も膨大だからです。

なのでいかに余計な時間を使わず効率的に勉強していけるかが勝負の分かれ目となってきます。

 

予備校の場合

  • 合格に必要な学習プランがカリキュラムとして組まれているのでそれに沿って学習すればいい
  • 受験情報(この試験種ではどのような傾向があって何月何日に試験があるというような情報)は予備校の職員の人が仕入れてきてくれて日程なども管理してくれるので抜けや漏れがない
  • 毎年合格者が出ているカリキュラムに沿って勉強を継続していけば自分も合格できるという安心感がある

 

以上のことから予備校に通えば自分で学習計画を立てたり情報を仕入れる必要がないので時間の節約になります。

また、精神的にも安定するので勉強だけに時間をつぎ込むことができ、とても効率的です。

 

一方、独学のネックは合格に必要な学習プランを自分で調べて実行していかなければいけないことです。

 

独学の場合

  • 次にどの参考書を使えばいいのだろうかと悩んだりリサーチに時間を取られる
  • 今の自分のやり方で本当に大丈夫なのだろうかと不安になる
  • 受験情報を自分で調べてそれを管理しておかなくてはならない

 

独学の場合、次にどの参考書を使うのかや受験情報を仕入れることに意外に時間を費やすことになり思うように学習することができません。

また、自分の今のやり方で本当に合格できるのかという不安と絶えず戦わなくてはならず精神衛生上よくありません。

 

私も勉強以外にやることが多くて思うように勉強時間を取れずに精神的に消耗して苦労しました。

 

環境を変えることができる

人間の意思は弱いものです。

例えば勉強をやろうと思っても目の前にスマホがあったらついつい眺めてしまうのではないでしょうか?

 

公務員試験の勉強でも自分の意思があてにならないことを前提にして考えたほうがいいでしょう。

意思が弱くても勉強を継続していくには環境を変えるほかありません。

予備校は環境を変えるのにもっとも手っ取り早い方法です。

 

予備校の場合予備校に通えば講義があるので講義を聞いてその内容を復習するだけでも勉強する習慣というものが身につきます。

また、周りの人も基本的に勉強しにきているのでいやでも勉強するようになります。

さらに予備校に受講料という少なくない額を支払うことでそのお金を無駄にしたくないという思いが働きます。

 

独学の場合、まず最初に勉強習慣をつけることに苦労するものです。

私も多くの大学生の例に漏れず大学生活はろくに勉強もせず遊び倒していましたからそもそも勉強する習慣というものがありませんでした。

なのでなかなか勉強に取りかかることができずに多くの時間を無駄にしました。

 

一方で予備校に通っていた友達たちの様子を見ていると比較的早い段階で勉強する習慣を身につけその後も順調に勉強を継続していけていたように感じます。

 

やはり環境の力というものは非常に大きいです。

 

面接対策をしてもらえる

予備校に入る大きなメリットの一つに適切な面接対策をしてもらえるというものがあります。

 

独学を選択しようとしている人の多くは筆記をメインに考えていて二次の面接・集団討論・官庁訪問対策を軽視している人が多いですが(私もそうでした)、公務員試験は面接こそが最重要科目と言っても過言ではありません。

 

たとえ筆記で好成績を収めたとしても面接がダメダメだったら平気で落とされるのが今の公務員試験です。

なんなら筆記の成績は足切りだけに使って、合否判断には用いられず、面接の点数だけで合格が決まるというような従来型の公務員試験から逸脱した採用試験を実施する自治体もあるほどです。

 

ですからこれから公務員試験を受けようと考えていらっしゃる方は面接対策というものに重点をおかなくてはいけません。

 

この点、予備校はこの試験種ではこのようなことが聞かれる、この市役所は過去に集団討論が課されていてお題はこれだ、というような情報を豊富に持っています。

このような情報は独学している人だとなかなか仕入れることは難しいです。

 

また、独学の場合、模擬面接を行ってくれる人を見つけるのにも苦労します。

面接試験に合格するためには模擬面接を繰り返し行って予行演習をする必要があります。<

 

ところが一次の筆記試験に合格してから慌てて面接対策を始めようと予備校の門を叩いても、大手予備校は模擬面接だけを単科で行ってくれることは原則としてありません(一部予備校は実施場所や回数などの制限がありますが行ってくれることもあります)。

 

私の場合、一次の筆記試験に合格した後に予備校で面接対策をしてもらおうとしましたが単科講座がなく、仕方なくハローワークなどで模擬面接をしてもらいました。

しかし、自分が受けたいと思っている試験種の情報をハローワークの職員の方が持っているわけではないので、受験先に合った適切な面接対策をしてもらえたかというと嘘になります。

一次の筆記は最悪独学でもなんとかなりますが二次の面接はどうにもならない、ましてや自分がコミュ障であることを自覚している人はなおさら予備校に通って模擬面接をしてもらうことをおすすめします。

 

予備校のデメリット

費用がかかる

予備校の最大のデメリットはズバリ費用がかかるというものでしょう。

 

大手予備校の一番オーソドックスなコースである国家一般・地方上級コースを受講しようとする場合、費用の目安はだいたい30万円前後と考えてください。

教養試験だけのコースや警察や消防対策のコースだとだいたい20万円程度が相場となっています。

 

決して安い額ではないですよね。

でもこうした予備校代は実は公務員になりさえすれば1年目のボーナスで余裕で回収できますし、その後に得られる生涯賃金のことを考えればむしろ安いくらいではないでしょうか。

投資と考えれば利回りは何十倍、何千倍というお買い得商品ですよ(笑)

 

むしろ、この予備校代をケチって公務員試験に落ちてしまっては元も子もないはずです。

安全に合格していきたいと考えるなら悪い投資ではないはずですよ。

 

自分のペースで勉強できない

私自身もそうだったのですが、結構自分のペースを大事にされる方っていらっしゃいますよね?

そういった方にとってみれば予備校は勉強するものがカリキュラムによっていつ何をやるのかがキツキツに決まっていますので少しやりづらいな〜、と感じることがあるかもしれません。

 

また、講義のある日などもある程度決まっていますのでこの日は予定がある〜、という人にとっても自分のペースが崩されて嫌になるということもあるかもしれません。

 

とはいえ、今はweb講義やDVD受講という選択もできる時代になっているので自分のペースで勉強がしたいという人でも比較的自分のペースを守りながら受講できるかと思います。

 

受け身になりがち

予備校に通っている人の中には予備校の講義はわかりやすいから講義さえ受けていれば合格できると勘違いされる方も中にはいらっしゃるというお話を伺います。

実際、web講義を見せてもらった時に予備校の講義はわかりやすく解説されているなと思いましたからそのように考える方もいてもおかしくはないとは思います。

 

しかし、点を伸ばすには講義を受けてそのあと復習したり問題集を繰り返し解いたりして自分のものにする必要があります。

 

独学の場合だと、問題集をといてそれを自分のものにしようという意識が働きやすいですからこの点は独学の方が優っているのかな、と感じます。

 

とはいえ、こちらに関しても本人の意識次第という話です。

 

まとめ

まとめ
  • 予備校は専門科目のある試験種を受けようとしている人ほど必要
  • とはいえ独学でも合格することは不可能ではない
  • ただ予備校に通う方が安全に合格することができる
  • 予備校のメリット
    • 余計なことに時間を費やすことなく効率的に勉強できる
    • 環境を変えることができる
    • 面接対策をしてもらえる
  • 予備校のデメリット
    • 費用がかかる
    • 自分のペースで勉強できない
    • 受け身になりがち

以上、予備校のメリット・デメリットについて解説していきました。

私は独学で公務員試験に全勝したものの、結構苦労したので予備校派です。

特に面接対策と余計なことを考えずに勉強に集中できるという点は予備校の大きなメリットかな、と思います。

 

予備校か独学かを考える際には単に費用だけをみて考えるのではなく、長期視点(例えば公務員になれば1年目のボーナスで確実に回収できるとか、安全に合格して生涯賃金を上げるとか)も含めて考えてみることも大切です。

その上で、最終的に自分が納得して行なった判断であれば、あとは集中して試験勉強に取り組めるようになると思います。

 

今回も貴重なお時間の中で本記事を読んでいただき誠にありがとうございました!

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