TOEICのリーディングパートを解いているといつも時間切れになりませんか?
「せめてあと10分あれば」「リスニングで集中力を使い果たしてしまう」
このように思う人も多いことでしょう。
なにせ僕もずっとそうでした。
そこで今日は僕が実際に860点を取った時のリーディング勉強法とおすすめ教材を紹介したいと思います。
できる限り最短でTOEICの目標点数をクリアしてもらいたいですからね!
前提として、TOEICは年々難しくなっている
TOEICを受験してみたり公式問題集を解いてみたことはあるでしょうか。
初めて解くと、意外に難しい、こんなのできっこないという印象をもつかもしれませんね。
リスニングはまったく聞き取れないし、リーディングもまったく時間足りませんし。
それにTOEICは簡単だ、などとよく言われますけど、最近はそうでもないと思います。
10年以上前と比較するとこれは本当に同じ試験なのか、と思ってしまうほど難易度が上がっています。
特にリーディング。
今リーディングを時間内に満足のいく正答率をたたき出したうえですべて解き切ることができる人は最低でも860点以上の実力がないと難しいと思います。
正直なところ900点近い点数を「安定して」とれる実力がないといけませんね。
たまたま860点取れちゃった~、程度の実力ではキビシイですね。
(TOEICは自分の実力±50点くらいは点数がぶれてしまいますからそんなことも起こりえます)
しかし、仮にそれくらいのレベルの人でも10年くらい前のTOEICなら、余裕をもって時間内に終わらせることは可能だと思います。
それは何故か。
それは昔のTOEICが簡単だからです。
いえ、今のTOEICが難しくなりすぎているからです。
昔のやり方では通用しなくなってきている
よくネット上でTOEIC900点は余裕、とか使われている単語は高校レベルなどという書き込みがみられます。
それはたしかに事実です。
いえ、事実でした、というべきです。
仮に、当時TOEIC900点は余裕、TOEICは簡単といっていた人たちに今のTOEICを解いてもらったらどうなるでしょう。
おそらくほとんどの人は撃沈するのではないでしょうか。
逆に、今のTOEICで800点前後取ることができる実力のある人なら数年前にタイムスリップしてその当時のTOEICを受けなおしたとしたら900点以上とることは造作もないことかと思います。
なぜそんなことがおこるのかというと、TOEIC受験者全体のレベルが上がっているからです。
昔のレベルのままだとスコアのインフレが起こって英語の能力を計るという機能が失われてしまうわけですね。
みんながみんな900点ホルダーになってしまっては資格試験としての価値が暴落してしまいますからね(汗)
難易度が上がっているということは、そういった書き込みや発言を安易に信用してはいけないということになります。
その発言や書き込みはTOEICの難易度が今よりも高くない頃に経験したことに基づいている可能性があるからです。
だからそれを真に受けてTOEICなんて簡単だ、と思ってしますことは危険といえますね。
とはいえ、TOEICで高得点を取るのに必要なものはそう変わらない
先ほどの話とは矛盾するかもしれませんが、TOEICで高得点と取るのに必要なものは昔と比べてもそうそう変わらないものです。
これはTOEICという試験形式によるものが非常に大きいです。
TOEICは基本的に同じような内容しか出しません。
もっと言えばTOEICの試験範囲は非常に限られたものです。
このことはTOEIC攻略を考えるうえで非常に重要なことです。
これはそうそう変わるものではありません。
例えば必要な単語や表現などはその当時その当時ごとに流行り廃りはありますがおおよそ同じものです。
問われる文法事項もたいして変わりません。
知識面だけで言えば昔とたいして変わらないというのはおそらく事実でしょう。
そしてTOEICで高得点を取るためにはその前提となる知識が必要なわけです。
昔との違いはただ、その問題の難易度が変わったというだけです。
TOEICで高得点を取るには
TOEICの出題範囲は限られています。
それをうまくおさえることが必要です。
となるとやることはただ一つです。
TOEICに出てくる内容が漏れなく載っている教材を使って自分の弱点を徹底的につぶしていく
これしかありません。
そしてその教材として挙げることができるのが公式問題集だといえるでしょう。
他にも金のフレーズや単語特急、文法特急や究極のゼミシリーズなど信頼性のある教材をやりこむことも効果的と言えます。
ですがどんな教材を使うにせよ、大事なことは自分の苦手な部分、弱い個所を徹底してつぶしていくという意識をもちつづけることです。
それが範囲が限られているTOEICを攻略するうえで最も重要な心構えだといえます。
では具体的にTOEICのスコアを上げるにはどうすればいいか。
まずは語彙力をつけることです。
手っ取り早くTOEICのスコアを伸ばしたければ単語を覚えるべし!
特にTOEIC初心者の人は語彙力が足りていないことが多いです。
また、700点くらいまでは順調に伸びていたけど、800点の壁がなかなか超えられないという人も聞いてみると、多くの場合語彙力に問題があることが原因だったりします。
なぜリーディングの勉強を始める際に単語を覚えることから始めるのかというと
理由① TOEICは毎回同じような単語が使われる
TOEICは基本的に同じような単語が使われています。
これは多くのTOEIC受験者の共通見解です。
そして、なかにはTOEICに出てくる単語は簡単だという人もいます。
実際、TOEFLや英検1級などと比べると確かにTOEICに出てくる単語は簡単。
だが、それを真に受けてTOEICに出てくる語彙対策を疎かにすると途中で伸び悩むことになるのです。
TOEICは毎回同じような単語が出てくるからこそ、そこで自分の知識に抜けや漏れがあったときに毎回毎回それがもとで間違えてしまったり、文章を理解したりリスニングを理解するスピードが落ちてしまうことになります。
意外と単語レベルで侮ることができないのがTOEICの特徴だったりするのです。
理由② 通常の使われ方とは異なる意味で出ることがある
これは具体的な意味を挙げます。
例えばbenefitという語があります。これは大学受験用の単語帳などには利益などという意味で載っていると思いますが、TOEICの世界では福利厚生という意味で出ます。
また、accountという語も顧客という意味で出されたりするなど、TOEIC独特の使われ方をしていたりします。
これらの意味を押さえていないと、文脈を読み間違えてしまう可能性があるわけです。
理由③ 語彙力があれば文章を読むスピードが上がる
リーディングパートが最後まで終わらないという人は多いです。
それも十分な読解力を兼ね備えた人ですらそういう事態に陥っています。
そんな人たちの多くは速読力が足りないわけでも精聴力が足りないわけでもありません。
単に語彙力が足りないだけということが非常に多いんです。
語彙力を増やせば長文を読むスピードは勝手に上がっていきます。
考えてみれば当然のことではないでしょうか。
語彙力がない状態で文章を読んでも、いくら文脈から意味を推測しようにも、それだけで時間がかかってしまう。
ましてや1文のなかに複数個もわからない単語があってはもはや内容理解など夢のまた夢と言えるでしょう。
公式問題集こそ最強の単語帳だ!
実はTOEICには市販のどの単語帳よりも単語の網羅率が高くて使い勝手のいいTOEIC専門の「単語本」が存在するんです。
それは・・・・ 公式問題集です!
公式問題集がなぜ最強の単語本足り得るのか
公式問題集と聞いていやいや、公式問題集は問題集だから!単語帳じゃないから!と思った人、ちょっと考えてみてください。
よく考えてみればそれは当たり前ではないでしょうか。
理由1 公式問題集はTOEICを運営しているETSが出版している
公式問題集はTOEICを運営しているETSっていう団体が直々に出版している問題集。
ETSはTOEIC本番と同じような作成方法で公式問題集を作成しています。
場合によっては公式問題集に載っている問題がTOEIC本番で使われていたかもしれないってこと。
ということは出題者の目からみて受験者にこんな問題を解けるようになってもらいたいという思いで出版しているはず。
また、TOEICに出てくる単語についてはこんなことも言えるのではないでしょうか。
理由2 TOEICに出てくる単語や表現はその数が限られている
これは聞いたことがあるかもしれないけどTOEICに出てくる単語や表現っていうのは大体毎回同じようなもの。
そうなるとできる限り効率よくでてくる単語や表現を押さえておきたいですよね。
そして毎回同じような単語や表現が出てくるなら本番と同じ過程で作られた公式問題集の問題に載っている単語や表現も当然似通ったものになっているはず。
となるとこんなことも言えるんじゃないでしょうか?
理由3 TOEIC本番に出る単語や表現がぎっしりと詰まってる!
結局このことが言いたかったわけです。
TOEIC本番に出てくる単語の網羅率は市販の単語帳を遙かに凌駕する。
だって毎回同じような単語が使われるTOEIC試験と同じプロセスで作成されたものが公式問題集ですからね。
当たり前っちゃ当たり前。
だから、ここに載っている単語や表現を丸ごと覚えちゃえばTOEIC本番でも「ああ、これ公式問題集でやったやつだ!」(某進研○ミ感)みたいに感じるはず。
そして、公式問題集の最大の利点は
理由4 TOEICに出てくる単語が本番と同じ使われ方で出題
されていることなんです。
これはどういうことかというと市販の単語帳と比較してみるのが分かりやすい。
市販の単語帳はターゲットみたいに英語と和訳が一対一で書かれているものだったり、シスタンや金フレみたいに短文のなかに埋め込まれていたりします。
また、DUOみたいに長い一文のなかに含まれていたり、速単みたいに長文の中に含まれているものもあります。
でもこれらは必ずしもTOEIC本番にでる形で単語や表現が使われているわけじゃないですよね。
公式問題集は本番と同様に長文の中に、それもいかにもTOEICっぽい形式で単語や表現が載っています。
しかも公式問題集を使って繰り返し問題演習をすると、そこで覚えた単語を思い出して復習にもなります。
となるとこれだけを覚えるだけで必要十分と言えるのではないでしょうか?
暗記するには単語カードを作るのが一番手っ取り早い
今回紹介するのはこれ
andoroid版しかないのが欠点。
一応IOS用のものもあるんだけど、値段が3000円くらいかかるからちょっとお勧めしづらい・・・。
まあそれくらいの価値はあります。
でもないならないで別に暗記カードを使ってもらえればそれでいいかと。
なんで単語カードが手っ取り早いのか
昔懐かし単語カード。
中学や高校の定期テストなどで表と裏に英単語とその日本語訳を書いて覚えていた人も多いのでは?
こんな感じのやつ。
そして、なんでわざわざこんな懐かしいものをやるのかっていうと
自分のわからない単語だけを書き留めておくことができる
市販の単語帳をやっていると自分の知っている単語まで見ることになります。
さすがにis とかyouなんてレベルのものは載っていないだろうけど、知っている単語もゼロではないはず。
そんな単語をいちいち見る羽目になることになるのは時間の無駄だし効率的ではありません。
だけど、自分で作った単語カードなら、自分の知らない単語だけを書き留めておける。
自分の知らない単語だけを集中して覚えることができるからとても効率的。
他には
復習時間が単語帳よりもかからない
ことが挙げられますね。
学習を進めていって、覚えていったカードはしばらく放っておく。
そしてまだ自分が覚えていないカードに集中することができる、っていうのは単語カードの大きな利点。
そうなると必然的に覚えていく単語の量が減っていくからおのずと復習の時間が短くなっていきます。
フラッシュ記憶でサクサク進む、1周するのに時間がかからない
個人的に単語カードの最大の利点。
単語帳とかだとめくる時間がかかったりして1周するのに時間がかかります。
でも単語カードならわからなかったら次、次、というようにサクサクと進めることができ、復習も容易です。
復習ということなら
順番で単語を覚えてしまうということを防げる
単語帳で覚えていくとなんだかんだで単語の掲載順に覚えていってしまうことがよくあるのではないでしょうか。
すると単語帳では意味を答えられていた単語も、実際に文章のなかでみるとあれっ、この単語の意味なんだったっけ?ということになりがち。(私も何回経験したことか ヤレヤレ)
しかも自分では覚えているつもりだった単語でそういったことがあるから厄介。
普段単語帳を使っているとどの単語がそういった状態なのかわからないからなおさら質が悪いですよね。
一方で単語カードなら途中でシャッフルしたりして順番を変えることでこうなることを防ぐことができます。
だから、市販の単語帳よりも覚えやすいという利点があります。
とはいえ、そんな単語カードにも弱点があったりします。
それは・・・
単語カードを作るのが面倒
唯一にして最大の欠点がこれ。
だが見ようによってはこれさえも利点となり得ることにお気づきでしょうか。
市販の単語帳では1周するのに時間がかかるとさきほど言いました。
でも単語カードなら、単語カードをつくる作業をしている間に、覚えるべき単語や表現に触れることができます。
そう、単語カードを作った時点で実はもう1周し終わっていることになります。
そう考えると面倒な作業でしかない単語カードを作るということもなかなか効率的なように思えてきてしまうから不思議なものです。
勉強方法
お待たせしました。ここからが本編です。
公式問題集
使うのはおなじみ公式問題集。
公式問題集を使った勉強方法について詳しくはこちらの記事を参照ください。
タイムスケジュール
ここでは公式問題集を3冊使うこととし、便宜上各テストをテスト1~テスト6と呼ぶことにします。
また1日の勉強時間はおよそ4~7時間ほどとします。
さらに期間は30日間としてみる事にします。
1日目
テスト1を2時間時間を計って解く。
その際しっかりと解答用紙も公式問題集の巻末の解答用紙を印刷するなどして用意しておく。
時間もしっかり正確に計り本番同様の状態にしておく。
以下テストを解く際はすべてこの形式にしておくこと。
終わり次第時間無制限で納得いくまで解く。
そして答え合わせまでやっておく。
わからない単語や表現も適宜ノートにまとめるなどして暗記しておく。
2日目
テスト2を解く。
終わったら前日同様時間無制限で解きなおし。
やることは1日目と同じ。
ここからの流れは以下すべて共通。
3日目
テスト3を解く。
終わったら時間無制限で解きなおす。
復習しておく。
4日目
テスト4を解く。
やることはすべて同じ。
5日目
テスト5を解く。
復習。
6日目
テスト6を解く。
復習。
7日目
テスト1を解く。
復習とテスト1の音読。
8日目
テスト2を解く。
復習とテスト1を音読。
9日目
テスト3を解く。
復習とテスト1,2を音読。
10日目
テスト4を解く。
復習とテスト1~3を音読。
11日目
テスト5を解く。
復習とテスト1~4を音読。
12日目
テスト6を解く。
復習とテスト1~5の音読。
以下この繰り返し。
説明
30日間で同じテストを5周繰り返す計算となります。
これだけやれば正直問題も答えも覚えてしまうでしょう。
ましてや毎日毎日問題文を音読していればなおさらです。
ですが、試験範囲が限られているTOEICでは極めて有効な勉強法と言えます。
このやり方ははじめの1周目、2週目がもっとも辛く、かつ挫折しやすいでしょう。
ですがそのあとは同じことの繰り返しなので加速度的に楽になっていくはず。
だから途中であきらめることなく最後までやり遂げてほしいです。
それから、先ほども書いた通り4周目、5周目にもなると問題も答えも覚えてしまって意味がないのではと思うかもしれませんが、内容を定着させるためにはむしろ必要なことです。
ぜひとも5周してもらいたいです。
また公式問題集を4冊、5冊と増やすのもありだが、最低でも3冊はやってみていただきたい。
それくらいやらないとさすがに出題範囲の網羅ができないというのが理由です。
分野別対策
単語暗記、公式問題集の演習が終わったら次は自分の弱点を個別に対策していきます。
苦手な分野を集中的に対策することでよりスコアに結びつけることができるのです。
part5
リーディング、いや、TOEICのなかでも最もとっつきやすいのがこのパート5でしょう。
パート5は市販の問題集を解いていって対策するというのが一番簡単でオーソドックスなやり方というのが通説です。
ですが、必ずしもそうでもないのがここ最近のTOEICだったりします。
対象者
- まずはpart5から攻略していきたい
- 文法事項とかさっぱり
- リーディングで時間内に終わらない
特徴
パート5は単語の空所補充問題だといえます。
一見文法問題のように見えますがその実態は語彙問題です。
特に近年になって、5秒以内で解けるいわゆる楽勝問題はめっきり減ってしまいました。
これが市販の参考書や問題集で必ずしもどうにかなるわけではないと言った最大の理由です。
TOEICが苦手な人にとってみれば、一見一番とっつきやすそうに見えて、実は対策しずらい語彙問題が含まれているせいで、ある意味一番の鬼門だったりするのがこのパートだったりするのです。
とはいえ、市販の教材でも一定以上の効果があったりするのもまた事実です。
推奨使用教材
- 文法特急2
- 単語特急
TOEIC受験者なら知らない人はいないだろう文法特急。
語彙問題が増えている現行方式でもまだまだ使えます。
できれば1、2両方の使用をおすすめします。
これを読めば瞬殺できる文法問題も多いです。
単語特急は語彙問題対策におすすめ。
とはいえ、この教材にはそこまで難易度の高い単語はあまり収録されていません。
ですが、TOEICに必要不可欠な単語がちりばめられているのでやって損はありません。
- 金のフレーズ
みんな大好き金のフレーズ。
意外なことにパート5でその威力が発揮されます。
金フレに出てきたフレーズをそのまま使う問題が普通に出されたりすることもあります。
そんな問題は基本的に条件反射的に撮れるようになります。
対策
パート5対策の基本は上記の問題集や、そのほか評判のいい市販の問題集を使ってやっていくことになります。
TOEIC初心者の方なら、上記の問題集だけやってもかなりの成果を上げることができると思います。
ですが、それだけだとどうしても本番の問題には太刀打ちできないことがあるのもまた事実です。
そう、TOEIC本番には難易度の高い語彙問題が含まれているからです。
その対策として私は公式問題集の演習をお勧めします。
公式問題集のパート5では問題数が少ない
公式問題集には本番同様のレベルの語彙が使われています。
このくらいのレベルの問題が多数あればほかに対策などする必要はないでしょう。
とはいえ、公式問題集にも弱点はあります。
それは問題数が少なすぎることです。
公式問題集にはテスト1、テスト2の二つのテストがあり、パート5は全部で60問あります。
しかし、全問語彙問題かというとそうではなく、なかには易しい問題も含まれています。
ですから、公式問題集に載っているパート5「だけ」では難しい語彙問題対策をすることはできないのです。
パート6、7の攻略こそ、パート5攻略の最大のカギ!
難易度の高い語彙問題を攻略するにはどうすればいいのか。
それはパート6、7の文章に載っている単語を暗記すればいいんです!
えぇっ、と驚かれた人もいるかもしれません。
でも実はpart5に出てくる語彙問題もその多くはパート6、7あるいはリスニングパートに出てきた語彙が流用されていることが非常に多いのです。
逆に言えば、パート5以外にでてくる単語を覚えておけば、、いつかその単語がパート5に出題されるということになりますよね?
ということは、パート5を完璧に解けるようになるには、先にパート6,7から攻略するのが正しいということになるわけです。
part5対策まとめ
というわけで、パート5対策としては
- まず市販の問題集で文法問題を対策する
- 次に公式問題集に出てくる語彙を覚える
という二段構えでどうにかなるということを押さえておいてください。
part6
パート6は旧形式からずっと軽視されがちなパートだったりします。
が、油断していると思わぬところで足元をすくわれます。
あまり話題になっていないものの、新形式になってから地味にパワーアップしているパートのひとつです。
油断せず勉強していきましょう!
対象者
- パート6って何をやればいいのかわからない人
- リーディング時間が足りない人
- パート6は斜め読みでどうにかなると思っている人
旧形式のパート6
パート6はメールや案内文などの本文に空所があり、その空所に選択肢から適切な単語や一文を補充する空欄補充問題となっています。
一見、パート5よりもちょっと長くなっただけの問題のようにも思えますし、旧形式では実際そうだと言っても過言ではありませんでした。
旧形式のパート6は難易度的にもそう高いものではなく、わざわざ全文を読まなくても、空欄の前後をみればだいたい正解選択肢を選ぶことが可能でした。
(パート7の一部の問題もそうした傾向がみられました)
しかも問題自体はパート5のような文法問題な上に設問数もわずかに12問とちょっとかわいそうな扱いでした。
文法や知識はパート5で測ればよく、また長文読解力はパート7で測ればよいとなると、パート6の存在意義はないのではないかなどと言われたものです。
ですからパート6対策に時間をかけるのは得策ではなく、また、特にパート6の対策などしなくてもパート5、パート7の対策さえしっかりやっていればパート6は勝手に点数が取れるようになるとまで言われた不遇な存在でした。
そのため、TOEIC関連の問題集は星の数ほどあれど、パート6を専門に扱った問題集などほとんど存在せず、まさにTOEIC界の「要らない子」状態でした。
新形式になってからのpart6
TOEIC界で「要らない子」扱いされてきたパート6ですが、新形式になって状況は変わりつつあります。
まずは設問数が12問から16問に地味に増加しました。
しかも増えた設問は空所に当てはまる一文を挿入するタイプの問題で、中級者以上でも回答に苦しむ厄介問題です。
さらに従来からある単語の空欄補充問題も、文法知識を問うというよりも文脈判断を求められるものが大半を占めるようになりました。
この傾向は旧形式終盤からみられましたが、新形式になってからますます加速しています。
そのため、従来のように空欄の前後だけをみて正解をだす斜め読みのような解き方が通用しなくなってしまいました。
いまやパート6は最初からきちんと文書を読んで文脈を押さえなければ正解を選ぶことができないといえます。
その結果、従来に比べてパート6にかかる時間が増え、ただでさえ時間が短くて苦しいTOEICがなおさらシビアなものになる原因をつくっています。
この流れを受けてか、最近書店でもパート6対策なる問題集をみかけるようになってきました。
トレーニング方法
まず普通に解く
トレーニング法と言ってもここまでこのシリーズで解説してきたように、まずは普通に解きます。
納得いくまで解き続ける
そして答え合わせをする前に、きちんと見直しをしておきます。
その後答え合わせします。
本文、選択肢の意味を理解する
日本語訳を参考に本文の内容理解に努めてください。
選択肢や本文で使われている単語や表現もこの際メモっておいて暗記しておくとよいでしょう。
数回音読してみる
あとは数回音読してスラスラ読めるようにしておきます。
推奨使用教材
公式問題集のほかそのほかの模試問題集でもいいでしょう。
part6対策まとめ
トレーニング方法はとてもシンプルなものですが軽んずることなくちゃんとやっておきましょう。
とくに一文を空欄補充するタイプの問題はどうしても時間がかかってしまいますから、音読トレーニングをすることで文脈の流れをすばやく正確に把握できるように訓練しておくといいでしょう。
part7
リーディングセクションで時間内に解き終わらない最大の元凶にして、54問というTOEIC最大の設問数を誇る超重要パートですね。
そのため、TOEIC初心者から中級者、果ては上級者にいたるまで苦しめられること間違いなしの高難易度パートとなっています。
その一方でうまく攻略できさえすれば、TOEICの大幅スコアアップが確実です。
TOEIC高得点を達成できるかどうかはこのパートを攻略できるか否かにかかっていると言っても過言ではありません。
それではパート7攻略法を解説していきます。
対象者
- TOEICでそこそこの点はとれるけど、高得点には今一歩足りない
- ほかのパートならどうにかなるんだけどパート7だけはどうしてもダメ
- パート7が苦手だという人
特徴
パート7の設問数は54問。
TOEIC全体の設問数のおよそ4分の1を占めています。
TOEICの中では設問数が最も多く、このパートの出来がTOEICスコア全体に多大な影響を及ぼすのは必然と言えるでしょう。
問題としては手紙や案内、新聞記事などの文章を読み、それらに関する設問のなかから適切な選択肢を選ぶというものになります。
800点以上のスコアがなければ最後まで解き切ることはほぼ不可能に近く、TOEIC受験者の大半が最後には俗にいう「塗り絵」をする羽目になる恐ろしいパートです。
また、本文の内容はゆっくり読めば簡単だなどといわれたりしますが、近年は内容も難しくなってきており、設問量と制限時間から考えて、最後まで解き切ることはますます難しくなってきています。
逆にいえば800点前後狙いの人であればわざわざ最後まで解き切る必要もなく、解けるところを確実に取っていくという意識でやっていけば目標達成できるということもいえると思います。
一方でそれ以上の点数を狙うには、難化しているパート7をすべて解き切ったうえで、相当の正解率を達成していなくてはならないことになります。
このパートを攻略するためにはかなりの語彙力と、読解力、問題演習が必要となってきます。
推奨使用教材
- 公式問題集
これは言わずもがな。
TOEICを受けるうえで必要不可欠。
- TOEIC精選模試 リーディングパート編
- 究極のゼミパート7
- TOEIC公式 リーディング編
トレーニング方法
普通に解く
納得いくまで答えを見ずに解き続ける
ここまではいままでのシリーズ同様。
まずは普通に時間を計って解いてみる。
その後、これ以上考えても答えが出せないというところまで問題を解き続けてみてください。
そこまでやり切ってからようやく答え合わせです。
こうすることで、仮に間違えていたとしても解説が頭に入りやすくなります。
それに、パート7の場合だと、初心者や中級者が初見で解くと、最後まで解き切れないことが普通なので、一度解いてすぐ答え合わせをしてもあまり学習効果がなかったりします。
日本語訳、英文の構造を把握する
答え合わせをしたら、本文、設問ともに日本語訳を参考にしながら、英文の意味を理解してください。
パート7は案外素直な問題が多いので、本文と設問の意味さえとれれば、正解選択肢を選ぶことはそう難しくはありません。
そういった意味では捻りの大きいリスニングパート(特にパート2)に比べると楽かもしれません。
また、知らない単語や表現はきちんと押さえておきましょう。
数回音読しておく
ここでの音読の目的は、返り読みをせずにスラスラ意味を理解できるようにすることにあります。
ですから、リスニングの時のように何十回も読み込む必要はなく、意味さえすらすらとれるようになればOKです。
part7まとめ
パート7はTOEICのなかでも最も重要なパートと言っても過言ではありません。
その重要性は新形式になってからますます重くなっていると言えるでしょう。
また、パート7に関しては純粋な読解量にもそのスコアが左右されます。
ですから、できれば公式問題集だけでなく、信用できる市販の模試や問題集で問題演習を積むことができればベストと言えます。
まとめ
TOEICのリーディングは時間内に解き終わらないことで有名です。
ですがトレーニングを重ねることで次第に時間内に解ききることができるようになります。
TOEIC対策について気になる方はこちら
コメントを残す