「公式問題集だけでどこまで点数をとることができるんだろう」
と思われる人もいるかもしれない。
結論から言うと公式問題集だけでもTOEIC800、900点を取ることが可能!
とは言え、「どうやって勉強すればいいんだろう」と思うかもしれない。
そこで実際に公式問題集を使ってTOEIC930点を取った僕が公式問題集を使ってどうやって勉強すればいいのかについて解説していこう。
「TOEICのスコアがなかなか上がらない」、「公式問題集の使い方がわからない」と言う人はぜひご一読を!
この勉強法の対象者
・センター試験の英語(筆記)で最低でも150点はある人
・もしくは英検2級くらいの実力のある人
・それかTOEICで600点くらいとっている人
(最低でもTOEIC550点以上はないとキビシイ)
この基準に満たない人はTOEICを受ける以前に英語の基礎力がないといえる。
その段階でやみくもに公式問題集を解いたところで内容が理解できずに挫折する可能性が高い。
だったら公式問題集、もっといえばTOEICのための勉強をするんじゃなくてもっと英語の基礎力をつける勉強をするべき。
そのほうが結局近道。
急がば回れってやつ。
それじゃあどうすればいいの?って人はこちらをどうぞ
この記事ではTOEIC初心者向けになにをやればいいのかを解説している。
もしくはスタディサプリTOEICをおすすめする。
スタディサプリTOEICは300点代、400点代の人でも学習できるように基本的な文法、単語から勉強することができる。
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公式問題集とは
前回の記事でも書いたようにTOEICを主催しているETSという団体が出しているTOEICの模擬試験が2回分入った問題集のこと。そして一番のキモはETSが直々に出している、ってところ。
TOEICは過去問が公表されない試験である以上、いくら過去問で傾向や試験範囲を確認したくてもできない。
でもこの公式問題集があればそんな問題も解決!
なんたってTOEICを作ってるETSが本番と同じプロセスで作り上げたものだから!
だから実質的に本番の試験問題と同じようなものだといえる。
TOEICの点数が取れない原因
TOEICができない原因として
・リーディングが時間内に終わらない
・リスニングが聞き取れない
・単語や文法がわからない
の3つがある。
そしてこれら3つを解決するには公式問題集があれば十分。
単語や文法がわからない
この問題集には本番で使われる単語、表現、文法事項、お話のパターンがぎっしりと含まれている。
つまり、この問題集で出てくる単語だったり表現だったりを覚えておけば本番でも同じものがわんさかでてくるわけ。
だから公式問題集の内容を完璧に把握しておきさえすれば単語や文法で困ることはない。
リスニングが聞き取れない
公式問題集を語るうえで忘れちゃいけないのが、本番と同じリスニングの音声だってこと。
これは本当に重要なことで、普段から公式問題集を使ってリスニングのトレーニングをしておけば本番はなんだかんだで聞き取れたりするし、なにより安心感がある。
TOEIC対策のためにわざわざTEDとかCNNとかを聞く人もいるけど、TOEICでハイスコアをとるということだけを考えてみると非常に効率が悪い。
公式問題集はTOEICで出題される単語や表現を本番と同じスピーカーがしゃべってくれてることに意味があるのであって、TEDやCNNは必ずしもそうではないからだ。
もちろんリスニングを鍛えるって意味では有効だけどそれだったら効率的な公式問題集を使えばいいでしょって話。
リーディングの時間が足らない
そもそもTOEICのリーディングはそこまで難しい文章じゃない。
ちゃんと語彙力と文法力がついていれば落ち着いて読めば普通に理解できるレベルだ。
でも時間が足らなくなるのは厳しすぎる時間設定のせいだ。リスニングの後で疲れているのに100問も解かされてそのうえ75分しか時間がないのが悪い。
だが、公式問題集で演習することで細かいところでタイムロスをしていることがわかったりする。本番とほとんど同じクオリティの問題を解きながらペース配分を確認できるのは公式問題集だけだ。
またそもそもスコアが低い人だと最後まで解き切るのはほとんど不可能と言える。
スコアでいうと少なくとも800点を超えるくらいの実力を持っていないと俗にいう「塗り絵」をしてしまうことになる。
それでもスコアを最大化するためにはどうすればいいか。それを知るにもやはり公式問題集を時間を計って解いてペース配分をしっかりと研究していく必要がある。
もちろん公式問題集でしっかり対策して実力を高めて臨めば最終的にはリーディングを時間内に解き切る実力はつく。
他の模試本とかじゃダメなの?
確かにほかの模試本にもいいものはある。それに公式問題集は2つしか試験が掲載されていない割に値段が・・・・げふんげふん。
だが、やはり本番との質の差というものを考えるとどうしても公式問題集のほうをおすすめせざるをえない。
ここまで書くとなにやらETSの回し者のような感じがするが(苦笑い)
公式問題集って何があるの?
実はTOEICは2016年の5月から新形式になった。
その結果新形式に対応しているのが
の5冊と公式教材のリーディング編とリスニング編の2冊だ。
また旧形式の公式問題集もvol1からvol6まで発売されている。
基本的には新しいものから使っていくという感じになる。
とはいえ新形式のものも充実しているので今から旧形式のものをわざわざ使う必要性も薄いだろう。
公式問題集の使い方(概略)
大まかに公式問題集の使い方を説明すると
- 普通に時間を計って解く
- 解き終わったら答え合わせ
- 解説は読まないで時間無制限でもう一度解く
- 終わったら解説を熟読
- 問題文、設問文の品詞分解、word&phrasesに出てくる単語や表現を暗記
- ひたすら音読
というようになる。
以下詳細。
公式問題集の使い方(詳細)
普通に時間を計って解く
これは本当に特別なことは考えなくていいから普通に時間をしっかり計って解いてみる。
約2時間、本当に試験を受けているかのように集中して解く。
その際、設問文の先読み、ペース配分などを気にしながら解けるとなおよし。
解き終わったら答え合わせ
解き終わったらさっさと答え合わせ。
ただしこの段階ではまだ解説は読まない。
公式問題集は正解数によって大まかなスコアがだせるようになってるからそれを適当に控える。
ここでの正解数やスコアは特に気にする必要はナシ!
そういうもんだと割り切って次の段階へ移ろう。
解説は読まないで時間無制限でもう一度解く
ここの段階がかなり大事!
今度は時間を計らず自分が納得いくまで問題を解いてみる。
リーディングだったら納得のいく答えが出せるまで何度も問題文を読み返したり細かく品詞分解してみる。
リスニングだったら解答の根拠が聞き取れるまでひたすら聞き込む。
この段階はみんなめんどくさがってあまりやらないが後の成績アップを考えたら結構重要なところだ。
時間を計って解くことで時間内にどれくらい解くことができるかという実力を計る。
一方、時間無制限で解くことで現時点での自分の素の英語力というものを計ることができる。
逆にいえば時間無制限でも解けなかった問題は現時点での自分の実力では解くことはできない問題だと判断できる。
また、時間を計るとできなくても時間無制限で解くことができるならばそれは今後の勉強次第ですぐに得点へと反映できる伸びしろということができる。
いずれにせよ、ここの段階が今後の自分のスコアの伸び具合に大きく関わってくるのでスコアを伸ばしたいならしっかりやるべし。
終わったら解説を熟読
ここまでしっかりできていれば解説もすんなり頭に入ることだろう。
なんだかんだ勉強で一番実力が付くのは自分の頭で悩みに悩んでしっかり考えた後に解説を読んでいる時だったりする。
ここでも前までの段階での頑張りが活きてくる。
問題文、設問文の品詞分解、word&phrasesに出てくる単語や表現を暗記
ここからは勉強したことを身に着けていく段階。
まずは問題文、設問文を品詞分解していく。
品詞分解がわからないよ~という人は中学とか高校でSVOとかSVOCみたいな五文型をイメージしてもらえればいい。とにかく一文一文品詞と単語の意味を理解していく作業を全文で行っていく。
これはのちの音読のための準備でもある。
また、これをやりながらword&phrasesに載っている知らない単語や表現も適宜覚えていく。
とにかく公式問題集にでてくるすべての文を理解しつくすことが目標。
ひたすら音読
ここまでで公式問題集に出てくる全文を理解したとしてもやっぱり復習しなけりゃ意味がない。ということでひたすら音読。
音読をすることで復習を兼ねると同時にTOEICの文章を徹底的に頭に刷り込む。
一つの文章につき最低でも20回は読む。
やっぱりそれくらいは読まないと本番では役に立たない。
何も見ずに暗唱できればベスト!
リスニングもまったく同様。最初はスクリプトをひたすら音読。
すらすら読めるようになったら音源の後に続いてリピーティング。
リテンションとかシャドーイングとかいろいろあるけどその辺はお好みで。
それより大事なのはできるだけ音源の発声、発音に似せようとすること。
リエゾンとか音の消失とかいろいろルールはあるけど気になったらその都度調べるって感じでもok!
それでは一日あたりどれくらい勉強していけばいいのかを解説してみることにしよう。
公式問題集を使うと一日当たりの勉強時間は何時間?
この勉強法では一日当たりおよそ4から5時間程度は必要だろう。
だが毎日それだけの時間を確保するのは難しいのも事実だ。
平日は大学だったり仕事があったりで机に座っておちついて勉強することも厳しいだろう。
そこでこの勉強法をある程度アレンジしてみることでなんとかしてみよう。
それでもやはり一日の勉強時間は最低でも1,2時間は必要となる。
楽してスコアを上げたい気持ちもわからなくはないがどうしてもある程度は勉強時間を割かなくてはスコアは上がっていかない。
期間は3から4か月。その間だけ必死になってTOEICに身をささげよう。
アレンジ案
1日目
普通に公式問題集を解く。
○つけとスコアを控えておく。
必要時間は約2時間。
2日目
解説は読まないで時間無制限でもう一度解く。
そのあと答え合わせ。
解説にも目を通してなぜ間違えたのか、その原因を徹底的に分析する。
ここを疎かにするとスコアが伸びていかない。
ここもできれば2時間くらいは必要。
3日目
問題文、設問文の品詞分解、わからない単語や表現の暗記。
前回の記事でも書いたが、ここはのちの音読に必要。
ここで疑問点をすべて洗い出す。
わからない単語や表現はノートに書きだすなり、使っている単語帳があればそれに書き込んだり見出し語に丸を付けたりして覚える。
4~10日目
ひたすら音読。問題文から設問文に至るまですべてを読み込む。
最低でも一つの文章につき20回は読む。
パート1、2、5は必要ないと思うなら読まなくても構わない。
が、読んでおいて損はない。
11日目以降
次のテストに移って1~6までやる。
一つのテストをやるのに10日、例えば公式問題集を3冊やるとしたら6回分テストがついているので1周するのに約2か月。
復習のためにもう1週するのにもう2か月かかるとすればすべてやり切るのに約4か月。
ここまでやり切ればAクラスと呼ばれる860点は固い。
あとはこれだけの勉強をやるかどうかだ。
まとめ
ここまで読んで意外に大変そう、と思っただろうか?
実際ここまで徹底的にやると1つのテストだけで1週間くらいはどうしてもかかってしまう。
逆に言うと公式問題集をやり込むとはここまで大変なことなのだ。
そうなってくるとむしろほかの教材に手を広げる余裕などないことがわかるんじゃないか?
少なくとも私にはそんな余裕はない。
そして公式問題集を1冊やり込めば少なくとも700点、だいたい3冊くらい(計6回分)くらいこのやり方でやりきれば800点どころか900点も余裕でとれてしまう。
本気でTOEICの点数が取りたければぜひともやってみよう!
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