こんばんは、まろんです。
近年、公務員試験でも教養試験だけで受けられるところが増えてきました。
地方上級でも行政職で受験できるところもちらほら見かけるようになっています。
教養試験だけなら負担も少ないことだし、楽だからそっちのほうがいいかな、とお思いのあなた、現実はそう甘くないよ、っていうのが今日のお話です。
教養試験だけで受けられる区分も増えてきている
教養試験のみで受けられるところは着実に増えてきています。
社会人や民間併願者向けに負担を軽くしようという意図でしょうか。
例えば愛知県の場合、行政Ⅱという試験区分で教養試験のみが課されています。
このように地方上級であっても教養試験だけで受験することができることもあります。
(もちろん自治体によって対応が異なるため、なんともいえませんが)
受験生からすると教養試験だけ勉強すればいいことになるので負担は減ります。
一見お得に感じます。
現実はそんなに甘くない
正直なところ、教養試験の勉強だけしかしないというのはあまりおすすめはできません。
特に公務員専願の人の場合。
というのも
数的処理の配点が高い
一番はこれです。
あなたは数的処理は得意でしょうか?
一般的に公務員試験の受験者は数的処理が苦手な人が多い傾向にあります。
教養試験だけですとただでさえ配点が高い数的処理の配点がさらに跳ね上がります。
専門試験があれば数的が苦手でもそこで多少挽回することもできるでしょうし、多くの受験生がそのようなプランで合格を果たしています。
数的処理が得意ならいざしらず、苦手なら危ない橋を渡ることになるでしょう。
教養分野は点が上がりにくい
教養分野はとにかく点が上がりにくいです。
というより非常にコスパが悪い分野となります。
例えば文章理解。
これは最初からできる人はそこそこ取れます。
逆に取れない人はそこまで取れません。
これはいままでの積み重ねがあるかどうかに左右されます。
そして、点が取れない人が一定程度この科目で点が取れるようになるには相当な時間がかかってしまいます。
他にも例をあげると世界史や日本史といった歴史科目や、物理化学といった自然科学ですね。
歴史はとにかく範囲が膨大です。
また、自然科学はゼロからやろうとすると特に文系ですと大変です。
しかも出題されるのはせいぜい1、2問程度。
コスパは最悪と言えるでしょう。
面接の配点が相対的に大きい
面接が嫌い、苦手だから公務員を志望した
というひとも中にはいるでしょう。
残念ながら、教養だけしか受けない区分ですと、その分面接のレベルが高くなります。
またまた御冗談を、という方のためにヒントを出しましょう。
教養しか出題されないとしたら、いったいどういう人たちが受けるのでしょう。
答えは民間と併願している人です。
民間と併願しているということは、面接経験が豊富なわけです。
自然と面接を受ける周りの受験生のレベルも高くなるわけですよね。
試験はあくまでも相対評価です。
となると公務員専願で面接の練習をそこまでしていない人の評価は面接経験豊富な民間併願者よりも相対的に低くなる、ということになります。
単純に併願先が減る
当たり前の話ですが、併願先は減ります。
国家は自動的に選択肢から消えます。
公務員試験受験者のオーソドックスな併願先である裁判所や国税も消えます。
民間と併願しているならともかく公務員専願のひとはリスクが大きすぎる選択です。
合格に必要な点数が高い(こともある)
よく、教養試験だけの区分を勧める人はこういうことが多いです。
教養試験だけだと記念受験も多いから見た目の倍率ほど大変じゃないよ
と。
たしかにそれも事実です。
実際、負担が軽いということで、受かればラッキー、程度に思っている記念受験の人も多く紛れ込んでいます。
そういった人のせいで見かけ上の倍率が跳ね上がっていることも事実です。
が、合格に必要な点数だけでみると実は専門試験込みの区分と特に変わらないことが多いです。
これはつまり、点数が取りづらい教養試験のみの試験の合格点と点数の上がりやすい専門科目も含んだ合格点が変わらないということでもあります。
それに教養試験だけを課している区分は一般的に募集人数も少ないことも合格点を押し上げている一つの要因となっています。
もちろんこれは受験先や受験年度によってばらつきがありますので必ずしもそうだといえるものではありませんけどね。
専門までやっておくと・・・
逆に専門まできっちり勉強しておくとどんなメリットがあるでしょう。
実は結構あるんです。
併願先が増える
先ほどの逆ですね。
専門の勉強が教養に活かされる
例えば経済学を専門でやっておけば、教養の政治経済で活かせます。
憲法や行政法も同様です。
専門のほうが点が伸びやすい
教養分野はコスパが悪いといいました。
一方専門はコスパがいいです。
やればやるだけ点に反映されます。
暗記科目が多く、問われている知識もたかが知れているというのがその理由かもしれません。
専門をやろうかどうか迷っている人はだまされたと思って一度憲法の過去問を解いてみてください。
スー過去のレジュメ部分を読んでから同じ項目で出題されている問題を解いてみてください。
ほとんど同じようなことしか問われていないことがわかります。
専門はとにかくやればそれだけ点数に反映されます。
ここが教養との大きな違いです。
このように公務員試験専願者はおとなしく専門試験までがっつり勉強した方が身のためだと思います。
教養試験だけの区分を受けた方がいい人
では、教養試験だけを課す区分を受けた方がいい人とはどんなひとでしょうか。
それはずばり、本番まで時間がない人です。
というより、専門試験対策をしている余裕がない人、というのが正解でしょうね。
具体的には受験予定の3か月前とかそれより直前なんていう場合です。
でも、この状態でも一発逆転で合格しちゃうひともいます(すげぇ)。
といってもこれができるのは数的処理が得意で、文章理解もノー勉である程度解ける人じゃないと厳しいですね。
そんなひとなかなかいませんのでおすすめできません。
他におすすめな人といえば、民間が第一志望で公務員は滑り止めという人ですかね。
さらに今なら教養試験すら受験したくない人もこんな形で公務員になることもできます!
逆に公務員が第一志望で民間が滑り止めという人はちゃんと専門も勉強しておいたほうがいいと思います。
実際、私もそうしましたし(経験談)
今ならアガルートの公務員講座が値段も他の予備校よりも安く、かつ効率的に勉強することができますよ。
- 通信講座なので場所や時間に縛られない
- 自分のペースで取り組むことができる
- 8段階(× 0.5 /0.75/ 1.0 / 1.25 / 1.5 / 2.0 / 2.5 / 3.0)から好きな再生速度で視聴できるので効率的に勉強できる
- 月1回の定期カウンセリングがあるのでペースメーカーになる
- 地方上級や市役所など自分が受けたい受験先に合わせてカリキュラムが選べる
- 他の予備校や通信教育よりも短期間で学べる「速習講座」もあるので直前期でも公務員試験に挑戦できる
- 独学と違ってカリキュラムがしっかりしているので「次に何をやればいいのかわからない」ということにならない
まとめ
以上のように、教養試験だけで受けるのはあまりおすすめできません。
やるとしたら、よっぽど期間が切羽詰まっているひとか、民間が第一希望の人です。
それ以外のひと、まして公務員専願の場合はめんどくさいからなんて理由で専門の勉強から逃避しないでくださいね(苦笑)
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