- 法律科目が苦手
- 公務員試験まで残り期間が少ない
- 民法分量多すぎ
- 行政法わけわからん
- 法律科目をなんとしてでも得点源にしないとマズイ
という人向けの記事となっています。
ここでいう法律5科目とは
- 憲法
- 民法
- 行政法
- 刑法
- 労働法
を指します。
「刑法(労働法)なんていらないんだけど」という人はそこだけ飛ばしてご覧ください。
法律5科目の優先順位は?
法律5科目の優先順位は次の通りです。
- 憲法
- 行政法
- 民法
- 労働法
- 刑法
勉強する順番も憲法→行政法→民法→・・・という順番でやると良いでしょう。
なんで憲法からやるのか
理由は単純明快。
法律科目の中でもっとも簡単なうえに、専門試験が課されるところならほぼ確実に出題されるからです。
憲法は専門科目のなかでも最重要科目の一つでもありますね。
憲法がどうして簡単なのかはその特性を考えてみればわかります。
憲法は簡単だからすぐに得点源になる!
憲法についてなんだかんだみんな知っている
どんな科目についてもいえることですがまったくやったことのない科目よりかは断片的にでも一度触れたことのある内容のほうがやりやすいはず。
そして憲法はみんな小学校とか中学校の社会科で習っていたりします。
三権分立とか内閣についてとか(公務員試験では統治機構、なんて呼ばれたりします)
高校で政経や現社を取っていた人なら知識的には十分な人もいます。
この差は大きいです。
出題される範囲が決まっていて問題もパターン化されている
公務員試験に出題される憲法ははっきり言って簡単です。
というのも公務員試験の憲法に限って言えば出題される範囲が決まっていて問題もパターン化されているからです。
実際に過去問を解いて演習してもらえばわかると思いますが、問われている知識はほとんど同じです。
非常に狭い範囲を繰り返し繰り返し出題しているのです。
それもネタ切れになるレベルで。
難しくて理解できないという箇所がほとんどない
一般的に法律は難しいものというイメージがあります。
ですが憲法にかんして言えば、その内容は先ほど説明した通りある程度見知ったものになります。
刑法のように用語が難しかったり、民法のように分量が多くてごちゃごちゃして理解に苦しむということは起こりずらいです。
問題の難易度が低い傾向にある
憲法の問題はそもそも難易度が低い傾向にあります。
たしかに問題選択肢に書かれている文章は堅い感じで理解するのに手間取ります。
そのへんはある程度の慣れが必要です。
とはいえ憲法の場合、毎回問われる内容が同じなので演習を重ねていけばキーワードを見つけるだけで解けるサービス問題が多いことに気づくはず。
難関とされる国家総合職の問題ですら、そこまでレベルの高い出題はされていません。
まして、地方上級レベルの問題にもなるとサービス問題が目白押しというくらい難易度が低い傾向にあります。
その原因がネタ不足にあることは薄々お気づきになっているかもしれません。
何度もいいますが、憲法で問われる範囲は非常に狭く、ネタ切れを起こしています。
ですから出題される内容も毎回似たようなものばかりになっているため、難易度も高くないのです。
こうした理由から憲法は比較的短期間で得点源にすることができます。
場合によっては満点も十分に狙えるお得な科目です!
憲法攻略法
おすすめ教材
憲法攻略にお勧めなのは
ご存知スー過去です。
憲法に関しては基本書なんか読んでる暇があるならさっさと過去問演習して過去問で出てきた知識をごりごり暗記していく方が圧倒的に早いですし、身になります。
知識的に心配だとしてもスー過去に載っているレジュメを参照すれば基本的に間に合うので心配はいりません。
とにかく憲法に関してはこのスー過去をゴリゴリと解いていけば本番でも8割は狙えます。
使い方と使用期間
- 使い方:憲法については全ての範囲がでると思って一から解いていく。
- 使用期間:1周するのに1ヶ月。そのあとは何回も回して復習。
憲法の記述対策も必要な人
裁判所事務官や国家専門職、国家総合職などを狙っている人は記述対策も必要です。
そんな人におすすめなのが次の参考書です。
現状発売されている記述問題集の中では一番良いものです。
僕も裁判所を受ける前などで助けられました!
択一式の問題が解ければ知識としては十分なので、あとはこの参考書で記述式の練習をしていけば合格点は取れると思います。
(というより公務員試験の記述式の問題は正直みんなあまりうまく書けないので特別なことを書かなくても普通にかけてさえいればそれで合格ラインです)
行政法って捨てていいの?
ダメです(笑)
行政法は専門科目の中でもかなり大事な科目と言えます。
なぜなら配点も大きく、またそのとっつきづらさから割と苦手にしている人が多いので差が付きやすい科目だからです。
さらに一度身につければなかなか実力が落ちないという意味でも優先して取り組みたい科目の一つですね。
行政法は憲法が一区切りついたと同時に勉強を開始してほしいくらい重要な科目です。
行政法の特徴とは
行政法は憲法と同様に判例に基づいた出題がされることが多いのではじめのうちは伸びづらいですが、知識が一定程度つくとむしろ簡単な科目になります。
その点で憲法と似ているといえるかもしれません。
ただし、科目の理解に時間がかかることと、求められる知識量が多い点で憲法よりは難しいといえます。
とはいえ憲法よりも配点が高い試験が多いですのでぜひモノにしてほしい科目です。
でも行政法ってなんか勉強しづらいんだよね
わかります、私も行政法はすごく苦手でした(笑)
でも最終的には一番頼れる科目になりましたよ。
行政法の勉強のしづらさの原因は全体像の掴みづらさにあると思います。
なにせ「行政法」という法律はないわけです。
「行政訴訟法」や、「行政手続法」みたいな法律の総称が「行政法」と呼ばれているに過ぎません。
ですから例えば問題集や参考書を一から読んでいくと途中でこんがらがってしまうんです。
私の場合行政訴訟と行政不服申請がどうもごちゃごちゃになってしまって、どっちがどっち?とかなり混乱してしまいました(私だけでしょうか?)
全体像を押さえれば後は暗記で片がつく、それが行政法
とはいえ、そのごちゃごちゃとした行政法でも全体像さえうまく抑えることができればあとは細かい事項や判例を問題演習を通して暗記していけば点数は飛躍的に伸びていきます。
私ははじめに使っていた教材があまりいいものではなかったので混乱してしまいました(汗)
しかし、教材を変え、一つ一つ系統立てて学んでいくことでようやく行政法という科目を理解することができました。
行政法攻略法
行政法のおすすめ教材
行政法に関してはクイマス一択と言ってもいいかもしれません。
とにかくわかりやすい。
レジュメだけでだいたい行政法の内容を理解することができます。
あとは自分が志望する試験区分の過去問をつまみ食い的に解いていけば行政法にかんしては問題ないでしょう。
スー過去も見てみましたがちょっとわかりづかったです。
あと個人的にいいな、と思ったのがスピード解説です。
スピード解説の行政法はスピード解説シリーズの中でも秀逸だと思います。
最初の導入としてレジュメだけでも読んでおくと大分違いますね。
使い方と使用期間
使い方
行政法でとにかく大事なのは「行政事件訴訟」と「行政救済法」。まずはこの2分野を優先的に攻略すること。他の分野はこれらが終わってから取り組めば良い。
使用期間
行政法も憲法と同じく1ヶ月ほど。憲法と並行して勉強を進めてみると良いかもしれない。
民法は分量が多いから捨てる?
民法は分量が多く、数多くの人が「捨てたい」と思う科目でしょう(笑)
民法を本当に捨てて良いのかどうかはケースバイケースです。
公務員試験はだいたい6〜7割取れればどんな試験でも合格します。
仮に民法を完全に捨てたとしても他の科目で取り返せるなら民法を捨てるのも一つの手だと思います。
詳しくはこちらの記事を参照してください。
とは言え、捨てないに越したことはありません。
民法は慣れれば安定した得点源になる
確かに民法は分量が多く、仕上げるのは大変です。
しかし民法は一旦仕上げてしまえば安定した得点源になるという特徴があります。
民法をマスターしているかどうかは公務員試験の合格不合格を左右するほど大きなものですから重要な科目と言えます。
民法攻略法
民法おすすめ教材
民法のおすすめ教材は安定のスー過去です。
総則・物権と債権・家族法の2分冊となっています。
ただ、初心者がいきなりスー過去民法をやれるかというとなかなか難しいんじゃないか、というのが個人的な意見です。
とにかく分量が多いのでやりきれる人もいますが、挫折してしまうひともいるわけです。
そこで分量が少なく、解説が詳しいスピード解説シリーズを使ってみることをお勧めします。
こちらはスー過去の姉妹版というか軽量版みたいなものです。
僕も公務員試験を受けた時はスー過去で挫折しそうになったのでこちらのスピード解説を挟んでからスー過去に取り組みました。
使い方と使用期間
使い方
まずは総則・物権分野から解いてみてください。総則・物権分野は正直そこまで難しくもないですし分量も多くはないのでなんとか取り組めると思います。
問題は債権分野です。
債権分野は初学者にはかなり難しく挫折率が高いので他の科目との兼ね合いもありますが最悪捨てても良いでしょう。
ですが、最低でも総則・物権分野だけでもマスターしてください。
使用期間
総則・物権分野、債権分野それぞれ1ヶ月ずつ。
債権分野はひょっとしたら2ヶ月くらいかかるかもしれない。
刑法・労働法はどうするの?
そもそも刑法・労働法はやるべきなの?
そもそも刑法や労働法は勉強するべきかどうか、この問題の答えは「受験先」による、というものです。
例えば受験先に刑法や労働法が出題されていなければ勉強する必要はないわけです。
刑法
刑法はなかなか出題されません。
出題されるとしたら裁判所事務官の選択科目くらいではないでしょうか(他にもあるかもしれないけど)。
ただ、裁判所事務官の刑法は比較的「ざる」という噂もありますから裁判所事務官が第一志望の人は勉強して損はないです。
労働法
労働法は地方上級でよく出題されています。
他にも労働監督官などでも出題されていますね。
労働監督官で出題される労働法は難易度が高いので勉強するのは大変ですが(それでも必須ですから勉強せざるを得ないわけですが)地方上級に出題される労働法はとても簡単なのでかなりおすすめです。
刑法・労働法のおすすめ教材
おすすめの教材はスー過去です。
というより現実的にスー過去くらいしかまともな教材がありません(笑)
使い方は素直に頻出範囲にしぼって解いていく、これにつきます。
ここまで読んで大変だと思った方へ
ここまで読んできて独学で法律科目を勉強するのは難しそうだな・・・と思った人は予備校に通うことをおすすめします。
予備校で効率的に学習すれば本番3ヶ月前からでも合格することができます。
個人的にはアガルートの公務員講座をおすすめしています。
- 通信講座なので場所や時間に縛られない
- 自分のペースで取り組むことができる
- 8段階(× 0.5 /0.75/ 1.0 / 1.25 / 1.5 / 2.0 / 2.5 / 3.0)から好きな再生速度で視聴できるので効率的に勉強できる
- 月1回の定期カウンセリングがあるのでペースメーカーになる
- 地方上級や市役所など自分が受けたい受験先に合わせてカリキュラムが選べる
- 他の予備校や通信教育よりも短期間で学べる「速習講座」もあるので直前期でも公務員試験に挑戦できる
- 独学と違ってカリキュラムがしっかりしているので「次に何をやればいいのかわからない」ということにならない
特に、アガルートの場合だと、「速習講座」というものがありますので「本番までもう時間がない、間に合わない」と諦めかけてしまう人でも本番に出るところに絞った効率的な学習をすることができますので最後まで諦める必要はありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
公務員試験で法律科目は非常に大事です。
配点も高いですし、一度マスターできれば安定した得点源になります。
ぜひ法律科目を習得して合格を勝ち取ってください!
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